ここに描かれるのは、
変化へと勇気をもって
一歩踏み出していこうとする人びと。
この人たちの生き方から感じてほしいものがある。
ストーリー
この映画に登場する人びとは、高汚染地域とされた福島県飯舘村と川内村で、地道に自らの役割を生きています。みなそれぞれ自然との関わり方、いのちへの接し方で私たちに何かを告げているようです。
山菜と薬草の研究をしている現代の仙人は、山の動物たちと共生しています。ドブロクづくりの名人は、妻を亡くしながらもモリアオガエルの卵のふ化を待っています。獏原人村の住人は、山奥で鶏を飼いながら理想郷づくりを目指し、放射線量を測り続け、「満月祭」を催しています。飯舘村で地球の鏡のような田んぼを見ている女性は、木々を包み込む蛍の夏を待っています。
動物や虫たちや草木などと共にいのちを繋げ、当たり前に日々を暮らしている人たちが登場するこの作品は、3.11 以後の人生の静かなドラマを親しみを込めて記録したものです。
企画・制作 東風舎 制作協力 有限会社アスカード
スタッフ 加藤 鉄/高田 稔/内藤 雅行/吉田 茂一/中川 登三男
2011年/HDV/100分/ドキュメンタリー/16:9/カラー