海老原 よしえさん(シンガーソングライター)

日常がそこにあった。
自然と向きあう、優しいまなざしと時間の流れがあった。
いくつもの四季をめぐり、人類以外の命と向き合って生きてきた方達がそこにはいた。
放射能は、エネルギービジネスとは遠く、大地にしっかりと足をつけて生きてきた人たちを直撃し続けているんだ。
この言いようもない、”悲しみ”なんて言葉では表せないこの痛みを受け続けている人たちを横目に 私たちは”電気”という恩恵のためなら手段を選ばないのか?
電気のためなら今福島や周辺で起きているこの悲劇は仕方ないというのか?
狂っているよ。
「いのち」と「電気」をひきかえるなんて。
おかしくない?おかしいって思わないの?思わないの?ほんとに?
私は原発はもう2度と稼働させてはいけないと思う。
一人一人が本当に自分の事として考えなくてはいけないと思う。
もう、このような悲しみ、絶望、を2度と味わうことがないように。